2012年11月9日金曜日

第二回古本ゲリラ11月10日(土)で東方同人誌の委託販売します!

 古本ゲリラと銘打ってはいますが、扱う商品は本以外のグッズも含めさまざま。  詳細情報や出品者名などを公式サイトから引用して紹介します。
日時=11月10日(土)12:00-17:00|会場=17F|無料|事前申込=不要 昼間から酒場と古本屋をハシゴするせんべろ古本トリオ(とみさわ昭仁、安田理央、柳下毅一郎)が主催する、古本フリーマーケット。ライター、漫画家、評論家など各界のクリエイターが蔵書を放出!普通の古本市には出てこない珍本が見つかるかも~。出店者は、青木孝司、浅野耕一郎、Iggy Coen、石原壮一郎、いっしー、伊藤康弘、小野島大、か~ら、加藤賢崇、かに三匹、香山哲、川崎ぶら、喜国雅彦、北原尚彦、国樹由香、酒徳ごうわく、侍功夫、柴尾英令、渋谷直角、 ジャンクハンター吉田、スーパーログ、杉江松恋、竹崎忠、鶴見六百、殿井君人、豊崎由美、新田五郎、速水健朗、パリッコ、原口一也、パリッコ、春山敬、ばるぼら、福田タケシ、船田戦闘機、古澤健、古本屋ツアー・イン・ジャ パン、ベンチウォーマーズ(齋藤裕之介、島田真人、ビキニライン、永井ミキジ、成田敏史、菱沼彩子、堀道広)、松浦達也、真魚八重子、宮原秀一、目崎敬三、元宮秀介、米光一成、ロマン優光...を予定(50音順)。 お問合先=aircollector@gmail.com
 ちなみに杉江が扱う商品は「東方二次創作同人誌」です。  東方創作話の有名作者、浅木原忍さんと、杉江が大好きな漫画家のくまさんにお願いして、それぞれの同人誌の在庫を預からせていただきました。  浅木原忍さんの「Rhythm Five」公式サイト  くまさんの「赤色バニラ」公式サイト  浅木原さんの作品からは、『少女秘封録』シリーズ(京都秘封の新刊含む)と『稗田文芸賞メッタ斬り!』シリーズをお預かりしました。  そう、AXNミステリーのBOOK倶楽部内で、杉江が『メッタ斬り』コンビに実物を紹介してしまったことで波紋を呼んでしまった、あの作品です。  浅木原さんによる一件のまとめ(ご迷惑をおかけしました)。  そして赤色バニラからは 「誰が博麗霊夢を泣かしたか」、「春と夏の境界」、「霧雨魔理沙と秘密の鍵」、「遠き後宮のヤオランチュ」の4アイテムが。  東方オンリーイベントやコミケなどでしか手に取る機会のない東方二次創作同人誌ですが、この機会にぜひご覧になってみてください。そしてよかったら、店番の杉江と東方話で盛り上がりましょう!  アクセス情報はこちらから。すいません、入場料が500円かかってしまうそうです!

2012年9月24日月曜日

10月までの杉江松恋イベントスケジュール

 すでにお気づきの方も多いと思いますが、サイトのトップからその月に杉江が出演するイベントの一覧が見られるようになりました。よろしければ参考にしていただき、どうぞイベントにもお越しください。  また「BIRIBIRI酒場」のイベントに関しては、こちらのフライヤーをプリントアウトしてお持ちいただければワンドリンクが無料になるサービスをやっております。ぜひご利用ください。

2012年9月4日火曜日

イベントレポート作成のアシスタントを募集します

 BookJapanはLive Wireと提携して週に一度(火曜日)トークイベントを開催しています。
 このイベントのダイジェストレポートを作成し、会場にいらっしゃれなかった方にも文字起こしの形で読んでいただけるようにすることを現在検討中です。
 そこで、イベントの録音データを音声起こしし、記事の雛形を作ってくださる方を募集します。記事の最終形は主宰者である杉江が編集しますので、未経験でも大丈夫です。ライターの仕事に関心がある方、ぜひご応募ください。

■募集内容
・音声データの起こしと簡単なまとめ作業。

■報酬
・応相談(記事の種類によって変動あり)。

■実務頻度
・イベントは週1回程度。応募人数によって月あたりの回数は変わります。

■応募視覚
・18歳以上30歳以下(高校生は不可。また年齢などは応相談です)。
・ライターの職業に興味のある方。
・ワープロソフトを使って文章作成が可能な方。
・東京都新宿区のトークイベント会場まで来ることが可能な範囲にお住まいで、事前に杉江と面談が可能な方。

 応募希望者はnewbookjapan★gmail.com(★を@に変えてメールください)にご連絡ください。面談の際には簡単な履歴書をご持参願います。

 やる気のある方からの連絡をお待ちしております。よろしくどうぞ。(杉)

2012年9月2日日曜日

石巻のこと(その2)&9/4喜国雅彦さんトーク

 前回も書いたとおり、8月24~25日に石巻市に行ってきました。地元で食品加工会社の工場長をしていらっしゃるAさんにお招きいただいたからです。前回は災害廃棄物処理場のことを書きましたが、今回は現地で活動しているNPOのことをお伝えしたいと思います。

 Aさんの紹介で、東日本大震災圏域創生NPOセンターを訪問しました。
 ここの代表の高橋さんは本来気仙沼の方ですが、たまたま所用で石巻市に滞在しているときに大震災に遭遇し、Aさんと同じ日和山の避難施設で暮らすことになったのだといいます。高橋さんはその偶然に運命を感じ、石巻市で同じく被災した人のために働こうと考えたのでした。

 高橋さんのNPOは現在、石巻寺子屋という施設を町中で開いています。これは仮説住宅で暮らす小中学生のためのもので、保護者が帰ってくるまでの放課後の時間を子供たちはここで過ごすのです(もちろん中には、親を震災で亡くした子供もいます)。

 私が訪問したときはまだ夏休みでしたが(石巻市では27日から学校が始まったそうです)、数人の小中学生がそこで宿題をしたり本を読んだりしながら過ごしていました。壁には「何時から何時までは勉強の時間」というような貼紙が。何かの用事が終わったのか、寺子屋にやってくる子供たちを高橋さんたちは「お帰り」と迎えていました。あ、懐かしい、この感覚。一緒にいた子供に聞いてみました。

「学童(保育クラブ)みたいじゃない?」
「うん、学童みたい」
「これ、学童だよね」と妻にも同意されました。

 そう。そこはいわゆる学童保育クラブの機能を持つ子供たちの「居場所」でした。うちの子は小学校入学から3年間を学童保育クラブで過ごしたので、親子ともどもその光景に見覚えがあったのでした。懐かしいわけだ。

 高橋さんがNPOの活動としてこの「学童」を作ったのは、「子供を通じた復興」という意図があったからです。なんといっても大事なのは仕事であり、自分の手でお金を稼いで生活を立て直すことです。そのためには、大人が安心して働ける態勢を整えてあげる必要がある。震災で居場所を奪われて淋しい思いをしている子供たちと、震災の前の生活を取り戻すためにがんばろうとしている大人たちの両方を支援するため、高橋さんはこの「石巻寺子屋」を作ったのでした。
 うん、よくわかるわ。子供を預かってくれる場所があれば、安心して働けるもん。

「石巻寺子屋」ができてから1年足らず。多くの障壁に行き当たってきたであろうことは想像に難くありません。たとえば施設の家賃は、行政からの補助では賄うことができず、併設した500円ショップの収入と有志からの寄付金によって充当しているそうです。私も及ばずながら500円ショップに立ち寄って、買物をしました。
 あ、これ射命丸文のフィギュアじゃん!


 葉庭さんの巫女みこ萃香もあるし!


 ……いや、つい趣味に走ってしまいましたが(ちなみに、どちらも〈東方Project〉の同人グッズです。いい買物をしてしまった)、及ばずながら私もこの運営に助力したく、あることを思いつきました。

 それが「組紐ミサンガ」の委託販売です。


 このミサンガは、仮設住宅で暮らす人が手作りしています(一つひとつに、作った方の感謝のメッセージが手書きで封入されています)。仮設住宅でも何か収入の途を、ということで始められたものなのです。

 これを、トークイベントの会場である「BIRIBIRI酒場」で販売していきます。大小とありますが、値段は両方とも500円。収益はすべて、NPOの運営費にしてもらいます。会場でもご案内しますので、気に入ったらぜひ購入してください。販売は9月4日(火)の喜国雅彦さんトークイベントから開始します。本当に偶然なのですが、私が石巻市に行くことが決まってから、喜国さんの被災地ボランティア活動を記した『シンヂ、僕はどこに行ったらええんや』(双葉社)が刊行され、トークイベントの開催を思いついたのでした。何べんも書きますが、運命の不思議を感じずにはいられません。

 喜国雅彦『シンヂ、僕はどこに行ったらええんや』刊行記念トークイベントの詳細はこちら。 

 会場では喜国さんの本も販売予定です。この機会にどうぞお求めください。(杉江)

2012年8月31日金曜日

9月4日のお知らせ&石巻市に行ってきました

 9月4日(火)の夜は、みなさんどんなご予定ですか?  もし特に何もないようでしたら、東京都新宿区の「BIRIBIRI酒場」にお越しください。漫画家の喜国雅彦さんをお招きし、トークイベントを開く予定です。喜国さんはミステリ古書の蒐集家としても有名ですが、昨年3月11日に東日本大震災が起きた後、被災地に赴いて瓦礫除去などのボランティアに従事されました。その体験をノンフィクション『シンヂ、僕はどこへ行ったらええんや』(双葉社)にまとめられましたが、このイベントはその刊行を記念して喜国さんにお話をうかがうものです。

 「喜国雅彦『シンヂ、僕はどこに行ったらええんや』刊行記念イベント」

 当日は新刊の販売も行いますので、本を読んでない方でも問題ありません。また、喜国さんのサインが欲しい方には応じていただけるようにお願いする予定です(というのを喜国さんに伝えるのを忘れてた)。  どうぞよろしくお願いします。

 実は私(杉江)は、8月24日から25日にかけて、宮城県石巻市に行ってきました。  イベントのための取材、というわけではなくて夏前から決まっていた予定なのです。石巻市で食品会社の工場長をされている方が知人の知人で、お招きをいただいたのでした。  その工場長(仮にAさんとしますが)は当然被災者でもあり、3月11日には工場の裏手にある日和山に避難して眠れぬ夜を過ごしたそうです。その体験談をお聞きし、また石巻市が今どのように復興へ向けての取り組みをしているかを教えていただくために、一泊二日という短い日程ですがお邪魔をしてきたわけです。  石巻市を訪れる直前に『シンヂ、僕はどこに行ったらええんや』が出て、その偶然に驚き「これは絶対にイベントのオファーをしないといけない」と即決して喜国さんに連絡を取った、というのが実は今回の実現に至る経緯なのでした。

 石巻市では、復興に向けて動き出しているいくつかの施設を見学しました。そのうちの一つが、災害廃棄物処理施設です。  これは宮城県が各市町村の委託を受けて運営している施設で、津波によってもたらされ、また建築物が崩壊したことで生まれた瓦礫は、現在ここに集積されています。

 このように積み上げられた瓦礫は、作業が進んだ現在でも10メートル以上の高さの山になっています。特に扱いに困るのは畳で、腐敗が進んでガスが発生し、自然発火することがあるといいます。そのため今では、畳だけで一つの区画ができているほどです。

 最初はこのように重機で選別、次に人力で可燃物と不燃物を選り分けます。選別はどんどん枝分かれしていき、リサイクル可能なものがそれぞれ取り分けられていきます。最終的には小さなチップとなり、下のような巨大な炉で焼却されるのです。


 施設の方にうかがったところ、やはり今の最大の問題は最終的な瓦礫の処分場所がないということでした。ごみの選別に当たっては放射能の測定を行い、可能なレベルのもののみを埋め立て処分しています。各自治体にこの協力を呼びかけていますが、焼却処分に手を挙げてくれるところは多くても、肝腎の埋め立てを許可してくれる自治体は驚くほど少ないというのが実態です。中には「焼却処分した後、灰を送り返してくる」ところもあるのだとか。それってどの程度処理の助けになっているんだろうな、と私は思いました。

 この他、いろいろな施設を回ってきました。その話題も、イベントのときには出してみたいと思っています。(杉江)

2012年1月12日木曜日

今年のBookJapanがすること・その2

BookJapanは豊﨑由美氏の「書評王の島」と相互に協力しあいながら運営して参りました。
「書評王の島」は、氏の公開書評講座「書評の愉悦」を母体とするグループで、同人誌の発行などの活動を精力的に行っています。その一環として昨年度はtwitter文学賞が創設されました。一般読者に広く呼びかけ、twitter上で投票を行うというもので、ユニークな特徴を持っています。

国内、海外それぞれで1作しか投票できない
 投票方式で決める賞の欠点は、母数が大きくなるとどうしても人気投票の性格が強くなってしまい、すでに人気のある作品、すでに売れている作品の追認に傾いてしまうことです。twitter文学賞にもその危険はあるのですが、独自の対策をとっています。
 それは、各部門の投票可能数を1つに絞るということです。投票できる作品が1つだけだと、自分が好きなものは何か真剣に考えたうえで票を投じる対象を決めることになる。その熟慮をもって、総花的なランキングになることを防ごうというのがこの施策の趣旨です。

投票期間の前に、読者によるプレゼンテーションの期間がある
 現在がその時期で、投票を検討している人はハッシュタグ「#tb国内」「#tb海外」を使い、自分のお気に入り作品を広く宣伝できるようになっています。自分が投票したいもの、もしくは投票したいけど他にベストの作品があって自分では票を入れられない作品などについてツイートで推薦し、他の人にも広く読んでもらおうという意図です。
 twitter文学賞にはもともと、自分のお気に入り作品を広く世に広めたいという要素が含まれています。昨年の投票結果を見てその作家を読み始めた、という人もtwitter上で多くみかけました。その機能をさらに充実させるために、こうした準備期間を設けているわけです。ぜひみなさんも、プレゼンテーションに参加してみてください。

利益誘導の性格が薄い
 twitter文学賞のおもしろいところは、受賞者にわかりやすい恩恵がもたらされず、むしろ「持ち出し」になる点ではないでしょうか。受賞者には正賞などが授与されますが、その代わりに「自分のお気に入り作品を選んで、投票者にプレゼントすること」が求められるのです。もちろん自腹です(海外作品の場合は版元負担)。名誉と思って受けてくれる受賞者ばかりならいいのですが「そういうことならいいです」と断られてしまったらどうなるのでしょうか。昨年度の盛田隆二氏のように、意気に感じてくださる方が栄誉を受けられることを望むばかりです。

 こうしたtwitter文学賞の性格は「読書を愉しみ、書評を愉しむ」という当サイトの方針と合致していると考えています。本年度は全面協力の体制で臨みますので、今後の発表にご期待ください。

2012年1月11日水曜日

今年のBookJapanがやること・その1

1月22日開催の「書評の愉悦」出前講座の書評応募フォームができました。
 こちらから作品を送ってください。

 これまでBookJapanにご寄稿をいただいた方に御礼とお詫びを同時に申し上げなければなりません。
 なぜならばこれまで、当サイトは一切の稿料をお支払いできていなかったからです。収益のめどが経つ前に走り始めたからなのですが、寄稿者の好意に甘えてしまったことを反省しております。お仕事の対価はきちんと支払わなければなりません。

 そこで2012年は、その対価として些少ではありますが図書カード1,000円を書評1本あたりお送りさせていただきたいと思います。原稿を書かれる労力の何分の一にも満たない、ごく僅かな額ではあります。購書の足しにでもしていただければと存じます。
 とりあえずの期間を2012年1月1日~12月31日掲載分と定めます。月ごとに本数を集計し、相当額を郵便でお送りします。その際は送付先の情報をお聞きいたしますので、執筆者の方はご協力ください。
 どうぞよろしくお願いいたします。

2012年1月10日火曜日

新年のごあいさつと書評講座告知

新年あけましておめでとうございます。
 遅くなりましたが、本日からBookJapanは稼動開始いたしました。
 2010年10月から新規蒔き直しで出発したBookJapanですが、2011年は大きな動きをすることができませんでした。ひとえに主宰者の力不足と感じております。これにくじけることなく、2012年は雄飛して参りますので、どうぞお引き立ての程、お願い申し上げます。

 なお、来る1月22日(日)には、豊﨑由美氏にお願いして、氏が定期的に催しておられる講座「書評の愉悦」の出前イベント第2弾を開催いたします。今回の課題作は以下の2つです。

『ぼくは落ち着きがない』長嶋有(光文社文庫)
『パラダイス・モーテル』エリック・マコーマック(創元ライブラリ)

 以上のどちらかをお読みいただき、800~1200字以内で書評を書いてご提出ください(送付方法は後日掲載)。豊﨑・杉江の両名がすべて読み、講座内でコメントいたします。優秀作として豊﨑賞・杉江賞をそれぞれ選び、書評の著者に記念品をお贈りします。また受賞作はこのサイトに掲載予定です。書評は、イベントに参加しなくてもお送りいただけます。もちろん、書評を書かない方もイベントはどうぞご観覧ください。書評について考える、楽しい2時間にしたいと思っています。

 参加要領などは以下の通りです。どうぞよろしくお願いいたします。

[日時] 2012年1月22日(日) 開場・14:30(予定) 開始・15:00(予定)

[会場] 大久保 One Beat
東京都新宿区百人町1-19-2 ユニオンビル1F Tel 03-6908-7495

[料金] 1500円(当日券500円up)

※詳細及び前売受付→ http://boutreview.shop-pro.jp/?pid=38377402